さかきさんの小説

さかきさんのセカンドブログ。小説というのは、おこがましいが、そういうことなのだ。

そんなに好きじゃありません

いつからかな あなたの好きじゃないところが 気になり始めたのは 許せていたことが 急に許せなくなったり あなたといて イライラしてしまう自分に気付いて また嫌になってしまう あなたと話すと楽しい それはお酒を飲んだ時だけ 酔いがさめたあとに 嫌だった…

チョコレート

チョコレート あなたに食べてもらいたいなって、 そう思ったの。 バレンタイン。 露骨かな。 そう思ってしまったから 15日に渡した。 可愛くない女だね。 こんなわたしを 好きだと言ってくれる。 わたしは、あなたが大好きです。 可愛くないから面と向かって…

煮たまご

行きつけのうどん屋がある。 そこのおでんが好きだ。 その煮たまごが、好きだった。 美味しすぎるので、誰かに共感してもらいたいくらいだった。 彼にも食べさせてあげたい、と思った。 それでも、いつも一人で来た。 一人でおでんをつまむ。 濃いめのレモン…

靴擦れ

痛、 足元に違和感を感じた。 右足に、靴ズレが。 前を歩く彼を見るが、止まる気配はない。 こちらを気にしてすら、いなかった。 このままでは置いてけぼりにされてしまう。 靴ズレで、痛む足を動かした。 いつからだろう。 彼が私の前を歩くようになったの…